毛嚢炎とはどんなもの？脱毛後に注意すべき点を院長が詳しく解説

みなさんは毛嚢炎（もうのうえん）というのは聞いたことがあるでしょうか？

毛穴のところにできる吹き出物で、見た目はにきびのような感じのものです。

見た目はほぼそっくりですが、毛嚢炎のメインの発生原因はやや違って”ブドウ球菌”といわれる細菌の感染です。

今回は毛嚢炎について発生原因及び脱毛後に注意すべき点について解説します。

なお、毛嚢炎が心配、なってしまって困っているなどございましたら、ドクター松井クリニックにまでぜひ相談ください。

毛嚢炎（もうのうえん）とは？その発生原因について

毛嚢炎とは画像でみるとこんな感じの症状です。すこし、赤みがかかった突起がみれますよね。

医療脱毛の副作用として起きる場合の毛嚢炎のパターンとしては

レーザーを照射した後、少しして（2，3日後が多いかと思います）上記したような、にきび様の吹き出物がでる、といった感じです。

ぽつぽつとして赤かったり、白ニキビのような感じで中心に膿をともなったりします。

原因として皮膚表面にできた小さな傷口やひっかき傷、カミソリ負け、またステロイド外用薬などから黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌などが入り込んで感染し、炎症が起こることが原因です。

皮膚表面が清潔ではなかったり、マラセチアという皮膚の常在菌（真菌）が毛包内で増殖したりする（マラセチア毛包炎）ことでも炎症が起きます。

なお、ブドウ球菌は通常皮膚の上にはいつでもいるものなのですが、脱毛のレーザー照射によって肌のバリア機能が一時的に変化して感染を起こす場合があります。

毛嚢炎は脱毛のレーザー照射をすれば誰にでも出るわけでもなく、発症する人数の割合としては少数です。

にきびができにくい場所に照射した場合やできにくいタイプの人の場合は非常に少なくにきびが出やすい人の出やすい場所にレーザーをあてた際にでることがあります。

医療脱毛後の毛嚢炎の後発部位は顔や背中、お尻ということが多く、後はデコルテだとかＶゾーンの上のほうにも出る人も時々いらっしゃいます。

これらの部分には共通点があって、”皮脂腺”という油分をだす組織が多い部分に起こりやすいです。

(なお、レーザー後に皮脂腺の活動が盛んになるから、と毛嚢炎の原因を推測する人もいます。）

手や足は皮脂腺、という皮膚の油分・皮脂を出す部分が少ないので脱毛後の毛嚢炎も出にくい場所、となります。

ただし、ごくまれに脱毛後の毛嚢炎でも手や足、脇にも出る人もいないわけではないです。

ほんとにめったに見ないですが・・・

いずれにせよ施術後に吹き出物が出現した・増えた、という場合には抗生物質の軟膏をお出しするので早めに診察に来ていただき、塗布を始めることが重要です。

かきむしったりいじったりせずに、早めに薬を開始すればどんどん落ち着いてくることがほとんどです。

逆に放っておいたり、違う薬を塗って悪くなったり、かきこわしてしまったりなどと治療でない方法を行うと色素沈着になってしまったり、にきび跡のように残ったりしてしまうこともありうるので注意です。

特に毛嚢炎が多数できてしまうと、かゆいのが強かったりしていじってしまいがちだったりします。

中にはステロイドを塗ってしまう人もおられますがが悪化の可能性があります。

めったにない珍しいこと、起きる人数が非常に少ないこと、であったとしても一応は誰に起こるものとも言えないので脱毛後に皮膚トラブルを感じた、見つけた、という場合は早めのご来院をお願いしています。

くれぐれも、素人判断で勝手な行動は控えましょう。

他院の脱毛で毛嚢炎が出てしまったと不安に思った方もドクター松井クリニックにご相談ください。

いかがだったでしょうか？

今回は、毛嚢炎のスタンダードなパターンについて記しました。

みんながみんななるものでもないですが、こういったことが低い確率ながらもあり得るんだ、と知っていてくだされば、すみやかに診察につながりやすいかと思います。

毛嚢炎がらみではもうちょっと特殊パターンについてもまた記そうと思います。

毛嚢炎で困ったことがございましたら遠慮なく医療脱毛専門のドクター松井クリニックにぜひご相談ください。

ドクター松井クリニック院長

松井彰一郎まついしょういちろう

2000年	山梨医科大学医学部卒業国立国際医療センター形成外科勤務
2003年	ユーロクリニーク入局
2006年	湘南美容外科クリニック大宮院（さいたま）院長就任
2011年	ドクター松井クリニック院長就任