<脱毛後のアレルギーによる症状とは?>
ドクター松井クリニックの松井です。
以前、レーザー脱毛後の毛嚢炎についての記事を掲載しました。
通常の脱毛後毛嚢炎はにきびの出やすいところに見られるもので
手足等にはあまり見られない副作用です。
ただ、非常にまれなのですが
手にも足にも、もっといろいろなところにもボツボツと出てしまう
かなり激しく多く皮疹がでてしまうケースもあるにはあります。
非常に数も多く、かゆみも強く一面真っ赤になるような強い症状
これはほとんどの人には起きないのですが
「アレルギー」のケースです。
<どうしておこるの?>
レーザー照射で毛が壊れたことで、壊れる部分(毛包)からの抗原に反応しているのではないか、と考えられています。
少し時間が経ってから赤みが強くなったり、皮疹が増えたりという特徴があり
24時間~48時間あたりがアレルギー反応のピークとなります。
(この辺りは次回、マニアック補足編でいろいろ書きます)
ただ、炎症が強く残り、毛嚢炎様の症状が出ると
かゆみも強く、かき壊してしまうこともあり
通常の蕁麻疹と比べ、赤みや色素沈着がしばらく続くケースも多々あります。
治療は炎症に対するステロイド塗布が中心となります。
かゆみが強い場合は冷やして炎症を抑えるのもよいでしょう。
なにしろいじらないに越したことはない、のですが
そこがなかなか大変なわけです。
<どんな人がなるの?>
当院のケースでは
ほぼ全員、アトピー性皮膚炎のある方です。
ただ、アトピーをお持ちの方はかなりの人数当院でも医療脱毛を受けていて
その中のごくごく一部です。
アトピーの症状が重い、軽いには関係なく
わずかなパーセンテージの人たちだけにこの脱毛後のアレルギーによる症状が出ています。
アトピーのひとみんなに起こる、という症状ではないのでご安心ください。
<アレルギーだと毎回症状がでるのでは・・防げないの?>
このアレルギーを持っている人の場合
基本毎回同じような症状が出てしまうことになります。
絶対に体の中で反応が起きてしまうからです。
じゃあ脱毛できないのか? あきらめるしかないのか?となるわけですが・・
レーザー照射の際の皮疹、かゆみを圧倒的に減らす方法もあります。
当院では事前に抗アレルギー薬を飲んで来院していただき
その後2日ほどは飲み続けてもらっていて
劇的に症状を出にくくし、レーザー脱毛をうまく続けることを可能にしています。
この症状はエステ脱毛(光脱毛)でも同じように起こるので
エステで激しく発疹が出てしまって断念した方もたくさんいると思うのですが
そうやってエステ脱毛後に苦労した方でも
この方法論のもとで当院で医療脱毛行っている方もいらっしゃいます。
同じような経験がある方でもう一度脱毛にトライしてみたい、という人がいらっしゃれば
是非カウンセリングを受けに来てみて下さい。
PS
「脱毛後のアレルギー性の皮疹・かゆみ」について
今回はまずさらりと記してみました。
次回は同じアレルギーの話についてもう少しマニアックに捕捉を書いてみようと思います。
ドクター松井クリニック院長
松井彰一郎まついしょういちろう
2000年 | 山梨医科大学医学部卒業 国立国際医療センター形成外科勤務 |
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2003年 | ユーロクリニーク入局 |
2006年 | 湘南美容外科クリニック大宮院(さいたま)院長就任 |
2011年 | ドクター松井クリニック院長就任 |