目頭切開の記事を多く載せているせいか
最近の質問メールは目頭切開に対するものが多いです。
大部分、という感じです。
目頭切開に関しては、いろいろ書きたいことがあったので
これを機にいろいろ書いていこうかな、と思います。
しばらくはお写真の記事ばかりだったので・・・
時々は文章も良いかなと。
けっこう聞かれるのは目頭切開は戻るのかどうか?という質問。
一般的に「切る」という行為を伴うと、長時間をかけてゆるやかに変わる部分があります。
そういった感じで1か月後と1年後を比べるとやはり違う、と言えます。
ただ、こういう変化は最初の1~2週くらいで大きく動きます。
いわば、そういった時期しか極端には変わりません。
でも、目頭切開の場合、時間をかけてもとに戻っている人もいます。2~3年かかって戻っている人もいます。
手術の方法にもよります。
方法によってはけっこう戻るのです。
どんな手術方法だと戻る可能性が大きいか?というと
いわゆる単純切開法と呼ばれたり三日月法と呼ばれたりする方法。
(アルツ法、という呼び名もあります)
これは”引っ張る”方法です。
図で言うと
ちょっとわかりにくいかな?
黒い線で囲んだ部分を三日月状に切り取って
その部分を縫い合わせて引っ張れば・・・
青い点の位置がずれて、緑の点の位置に近づきますよね。
この切り取って縫いあわすことによって、ギュッとよせる。
極端に書けばこんな原理なのが単純切開法です。
蒙古ヒダを変えようとすれば
こんな風にひっぱれば、とりあえず形は変わります。
(ふつうはもうちょっと違う位置を切りますが)
一時的に形を変えるのなら、これでもOKです。
うまくやれば腫れも少なく、時間も短い。
でも・・・
ここで問題が。
皮膚というのはかなり伸びることができるものなのです。
(年を取ったときにも皮膚は伸びますよね。 ”たるみ”です。)
特に無理に引っ張ったときには、皮膚は伸びてしまいやすいです。
単純切開法だけでことを行おうとすると
無理に強く、大きく引っ張ることになりがちで
そうすると、皮膚が伸びてもとに戻りやすいのです。
けっこう時間をかけて戻ることもあるので
あまり大きく問題にならないこともあるといいますが・・
目頭切開をやりたい、という場合は蒙古ヒダをなくしたいという希望がある場合が多いので
緑の矢印で示した部分が蒙古ヒダですね。
この蒙古ヒダの突っ張りをなくして
隠れている目の部分(上の図の赤い部分)を見えるようにする、という目的を達成するためにはしっかりとした施術が必要になってくるわけです。
元に戻ろうとする時に
傷跡が汚くなってしまうこともあるので
やはりせっかく施術をするのであれば、変に戻ってしまう方法ではないほうがいいのでは、と。
元に戻ったからといって、傷跡もなくなる、というわけではないのです。
目頭切開で後悔しないために。
「方法」という部分も大事になってきます。
以前にもいろいろ書いている部分ですが、今回改めて書きました。
次回は、僕がどんな方法をとっているか、について記していきます。