ドクター松井クリニック 松井です。
今回は埋没法の糸の跡について。
先日、埋没法直後の目を閉じたときの話、なんてのを書きましたが
今回は時間が経ってからの話。
まずはお写真見てみます。
ちょうど2年前くらいに手術を受けられた患者様
右目が戻ってしまったのと、右目内側、目頭よりの糸が気になる、ということで
糸取り+埋没法を行う計画をたてました。
手術前、目を閉じたときはこんな感じ。
本人気になっている部分の糸、わかりますか?
この写真だとあまりわからないですね・・
この写真ではどうでしょう?
糸の黒い点がなんとなくわかるでしょうか?
さっきのお写真よりはわかりやすいかな。
糸の結び目の部分が黒い点となっている、と。
写真ではわかりにくいのですが、内側の糸はこの黒い点のところが
やや盛り上がっています。 ポコッとしているというか。
むちゃくちゃ隆起しているわけでもないので
実はよく見ないとわかりにくいはわかりにくいし
写真だとうまいこと写せない、というか。
外側の糸は、目を閉じたうえでしっかりと観察すればあるのがわかります。
でもポコッとはしていません。
こっちは上の写真の方がわかりやすいかな。
どうでしょう?2枚を見比べて糸の跡わかりましたか?
この方の場合はそこまですごくわかる、というものでもないかな、どうかな、というところでしたが
中には、糸のあとが3個、4個とボコボコして見える人もいます。
もっともっとほんとにボコボコしている、というか。
からだを直そうとするシステムの結果、糸の結び目のまわりに繊維が形成されて
どうしても多少隆起してしまう、という場合もあるにはあります。
糸を取ろうとすると、以外と奥の方に結び目があったりすることも時にあるのです。
あとは糸の結び目がやけに大きく結んであって
その上でうまく埋もれずに浅い部分に結び目が来てしまっている、なんてパターンもあります。
結び目がうまく小さくできれば、と考えながら行っている医師が現在では多いですね。
・・・・
ということで今回は前回の糸2本は抜糸し
改めて2本糸を入れなおして、という手術となっています。
手術直後の目を閉じたときのお写真をさらに見てみます。
少し赤みの強い2か所が糸を取ったところで
あとは糸の通り道の部分も針穴赤くなっています。
先に書いたように結び目を小さくして
あとはうまいこと埋没されるように工夫も凝らし・・
といったところ。
こういったように「糸の跡」気になる場合
抜糸してつけなおしをしてみるのも一つの手です。
どうしても少しぽこっとしてしまう、なんていうのは
低い確率で存在するので、そこを改めて行うことでより目立たなくできれば、という感じです。
ちと長くなったので
この症例の続きは次回!