埋没の手術で目に傷はつきますか?

質問があったので答えます。

「埋没法をやったら黒目に傷はつくの?」というもの。

いろいろいろいろ考えれば、手術の操作で黒目(角膜)に傷がつく可能性は無いわけではないと思います。

でも、かなり確率は低い。そうとう低い。

ただ、コンタクトレンズ等でけっこう傷がついていて弱くなっている場合には、手術の操作でも傷が悪くなり、痛くなる、というのもありえるかと思うので、明らかに目の調子が悪いときは避けるのがよいです。

角膜に傷がついても、ものすごく治りはよいのできちんと治しましょう。

コンタクトレンズをはずしていれば2日とかからず大半が治ります。

(コンタクトレンズをつけ続けると治らないので注意!!)

あとは、みんなが一番関心ある部分。

糸がまぶたの裏側に出ていて、それが黒目に当たって傷つかないのか?というもの。

これはやりかたによっては十分ありえます。

まぶたの裏側にばっちり糸が出ていて、常に黒目をこすっているようなつけ方をしているところもあります。

瞼板法(けんばんほう)だと傷がつく、という噂のもとになっている方法ですね。

でもやり方次第。

瞼板法もちょっとした工夫だけで角膜を傷つけないようにできます。

少しだけ手間が増えるのですが、その少しの手間だけで全然違うのです。

裏技、ともいえないくらい簡単なのですが、全然違う。

(実際のところは、ダメなやり方を施して、糸がまぶたの裏にばっちり出ていても傷つくことは多くはないそうですが・・・・やっぱり嫌ですね)

もうひとつの糸のかけ方といわれる筋肉につける挙筋法(きょきんほう)でも、的確におこなわなければ、非常に変な瘢痕(きずあと)が中にできてしまうことがあるので、かなり細かく行わないといけません。

先日糸を取った方の場合、

3ヶ月まえくらいにつけたらしいのですが

長い糸が裏側にだらっとでていて、黒目にはあたらない部分でしたが(挙筋法で行っている)、ぐじゅぐじゅしてたり(感染ぎみ)、跡になっていたりしました。

やはりきちんとした方法をしなくては、変なことが十分起こりうる。

そこも、さっきの瞼板法のときものと似たような工夫でだいぶ違います。

挙筋法だからすばらしくて瞼板法だとダメ と考えている人もいるのですが、それはあてはまらない。

一概にはわりきれない。

インターネットのあいまいな情報にふりまわされてはいけないです。

ちなみに僕の場合は、その人の目の状態、求めるラインによって判断し

挙筋法、瞼板法を使い分けています。

適材適所だと考えています。