糸をつける位置

今日は僕の誕生日なので　祝ってください（笑）
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marさんからの質問で
「糸をつける位置」についてのものがあったので
今日はそれについて。
糸をつける位置は大体僕の中では決まっています。
細かい話で言うと
目はだいたい３ｃｍくらい。
それを１ｃｍごとに３等分して、それを目安に均等につけます。
2箇所、もしくは３箇所に糸がはいるようにしていきます。
よく１点、２点、３点、４点・・・・
と言いますが
クリニックによっても言い方が違うので一概には比較できないです。
糸の本数のこともあれば、そうでないこともある。
僕は２本使う方法が多いです。３本のこともあるし、状況によっては１本で
２本使う方法の場合でもいろいろなやり方によって傷の個数は変わってきます。
いろいろなやり方があるため
糸２本でも　糸を通したであろう傷の数は２個のときもあれば３個、４個・・・のときもあります。
糸の通し方によって変わってくるのです。
僕の場合はその方の求めるラインによって糸の通し方を変えているので
傷の個数は一定ではないです。
より滑らかにラインが出ることを優先して考えています。
（傷は基本的にすぐ消えるからです。ぎゅーっとひきつれたり強い食い込みになっていなければ。傷の個数と腫れは比例しません。糸を増やすと腫れは徐々に増えますが）
一本の糸でも３箇所傷がつく方法もあるのです。
その際などは、結構こだわった位置に（均等でないこともある）糸をとおしています。
この辺の糸の皮膚側への通し方、というのが
腫れが少ない
直後から自然
などと評価してもらえる秘密の部分のひとつではあります。実は。
裏技シリーズですね。
計算、というかなんというか
変な裏技のひとつ。
あとはよく観察して糸を通す点を確定しています。
それはほんの少し横にずらすような程度の変化です。
その理由は？というと
極度の内出血をなるべく避けるためです。
血管の走行をよく観察して
傷つけない部分に糸を通します。
これはけっこう細かい。
ちょっとの差が大きく結果を分けることもあるので
ここもこだわって観察です。
糸を通す、と一概に言っても
そこにも腫れない工夫、自然に見える工夫、が隠されているのです。
ＰＳ
拍手コメントへの返事です。（皆様もよろしくです！）
＞まりさん
「目を閉じるとおなじくらいの幅だけど、開くと差がある」ケース
これは筋肉（挙筋）のつよさ、開ける能力に差がある場合が一番考えやすいです。
挙筋が弱いと、開きが悪くなるのでラインが広く見えます。
本格的にこれを治す、となると眼瞼下垂の手術（切開します）が必要な場合が多いです。
埋没法でも可能なケースもあるので、そこは診察してみて、ですね。
＞しーさん
手術おつかれさまでした。
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