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僕は通常腫れの少なさを実現するために
非常に細く精度の高い針を使っています。
普通埋没法で使用する感覚で言えば
くらべものにならないくらい細かなものを特別につかっています。
手術操作によるダメージを減らすために細かい針を使っているのですが
実はその細さ・小ささ故になかなか難しい部分もあります。
傷つく組織が少なくなる、という感じで
ダメージはぐっと少なくなります。
=腫れを減らせる!
そして、より細かい作業が可能になります。
(太い針ではどうしても大雑把になってしまうのです。)
ただし、細かさゆえにやはりそれを扱うのが難しい。
そこをクリアするには器用さ、というより根気と慣れでしょうか。
うまく自分のおもったように扱えるようになるまでにはけっこう大変でした。
下手に使うとうまくできなくて、かえって腫れてしまう、ともいえます。
でも、微細なことができるので
うまく扱ってしまえば、さまざまな可能性が生まれるという点で
逆に今ではやりやすくなってしまいました。
継続は力なり、ですかね。
あとは針の通しによって
手術後の跡、も変わってきます。
きれいな結果を生むために
針を通すときは手の感覚がかなり重要になってきます。
「ここを通す!」という一瞬の感覚。
手ごたえ、のようなものがあるのです。
器用なだけでもこれはできると思いますが
失敗を犯さぬように(より綺麗さを求めるために)
針を通すときもその通し方(抜き方)に裏ワザを組み合わせています。
ちょっとしたワザですがなかなか使えます。
かなりの人数に手術を施してきたし
今の針を使用するようになってからもずいぶん手術は行ってきた。
上記した手の感覚であったり、ワザであったり、”習熟した”と思う部分は数々あれども...
いまだゴールは見えないです。
昔 ある医師が
「埋没法はやり飽きるほどやった」と記述しているのを見たことがあります
その人にとってはただ患者がきて
ただ手術を行うだけで、非常につまらない手術なのでしょう。
もっと手っ取り早くお金がもうかる手術があればそっちをやりたいな、といった感じなんじゃないかな。
僕だったらそんな人にやってもらいたくないです。
ちょっとないくらい異常にうまい、というのなら別ですが、気持ちがその方向に向いてない人の施術は基本的に雑です。(実際患者さんの気持ち等の部分にはまったく関心の無い人でした)
何にも考えない手術を繰り返してもあまり経験値はあがらない。僕はそう思っています。
そう、たかが埋没法、という方もいるでしょう。
でも、患者さんは期待、不安、さまざまな気持ちがまじってやってくるわけです。
一緒になって考えて共にがんばっていき、素敵なラインが生み出せれば
共に喜びを分かちあえることでしょう。
僕は「プチ整形」という言葉もあまり使いたくないです。
やはり埋没法はなめられないですよ。
でもネットではみんないいこと書いてるので
患者様が調べての医師選びはほんとに難しいだろうな、と思います。
僕もがんばって発信し続けて手助けになろうと思います。
PS
拍手コメントへの返事です。
>Eさん
埋没法の場合、手術は30分とかからないものです。
でも僕の場合は10分とかからずに終わりはしないです。
すこし時間をかけて行います
丁寧、というよりちょっと時間をかけるほうが腫れを減らせる部分もあるので。
(丁寧は当然、のうえでですけどね。)