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今日の症例の流れ

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今日施術した患者様のお話です。
末広型になるようにつけている目頭側の糸を取り外し
やや上方に付け直して、派手過ぎない平行型のラインを実現する、というコンセプトで行いました。
詳しくまぶたを観察した上でシミュレートし
点をつける位置をマークしていきます。
消毒して手術開始。
まずは麻酔です。
笑気ガスを吸ってぼんやりした状態で
注射の麻酔を行う。
その際にちょっと工夫した手順&目薬を使用します。
そうすると、かなり痛みを減らすことが出来ます。
もちろん極細の針での丁寧な注射は当然の上ですね。
ちょっとしたちくっという痛み以外はほとんど感じなかったのではないかな?と思います。
今回もよくネットで目にされるような、「裏側の注射が異常に痛かった」は全く無く
「裏側の麻酔はしたのかしないのかわからなかった」ぐらいだったのではないでしょうか。
裏側の麻酔、参考記事はこちらをクリックして読んでみて下さい
そして、少し時間を置いて麻酔をなじませ
(麻酔の注射を行った後、少し時間をおくと出血しにくくなり、腫れ、内出血を減らせるのです。これは表ワザ)
小さな小さなメスの先で1~2mm程度の傷をつくり、そこから入っていって糸を取ります。
糸を取る際には
発見できないと傷をやや広げたり、そのせいで内出血や腫れが増えてしまうのですが
今回は出血もほとんどなく、スムーズに手早く糸を回収できました。
(この小さな傷は外側を縫ったりする必要は無く、跡もほとんどのケースで残らないです)
僕はかなり先の細いピンセットのような機材で糸取りを行っています。
(先がむちゃくちゃ細いので非常に精密な作業が可能なのですが壊れやすいのが難点...)
そして糸をつける。
今回はすこしヒダに逆らってラインを出す
&かなり内側(目頭側)に力を及ぼさせるため
といった理由で挙筋腱膜に細かく糸をかける方法を取りました。
針を通す際にはいろいろこだわった通し方をして、直後から自然で目立たないことを目指します。
(昨日の記事にちょっと書いたヤツですね)
手術中は開け閉めをしてもらいながら確認します。
(開け閉めに関してはこれに関連した裏技があり、それによっても腫れを軽減できます。なので僕はいろいろと手術中に目の開け閉めをしてもらうことが多いです。)
糸をきちんと結ぼうとするさいに、変なクレーターのような陥没が出来てしまったりする場合があるので
ここは裏技を使います。
手術跡を減らすためのワザの参考記事はこちらをクリックして読んでみて下さい
このワザにより、目を閉じてもほとんど平らな状態で手術終了。
また、目立たぬように、結び目がなるべく小さくかつほどけにくい、という特殊な結び方を使っています。
こんな風な流れで手術をしていく、というのを
糸取り+埋没 の患者様の例をあげて記してみました。
腫れも少なく手術終了したので、満足いただけたのではないかな?と思ってます。
痛み、腫れは丁寧な作業とワザによって、必ず軽減できる。
この言葉通りの結果が出せたのでこちらも満足です。
こう振り返っていくと
さらになにか工夫できなかったか?
さらに晴れ・痛みを減らすにはどうすればよいか?
を考えることが出来るので有意義ですがなかなか悩ましいですね。
がんばります。

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