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腫れを減らすことに対していろいろ策を講じて
「腫れない」を目指す。
こう看板を掲げている以上
腫れはできるだけ排除しようと思うし
事実結果を出している、という自負はあります。
ただ、かなりの人数をこなしていると
非常に少数ながら「腫れる」ケースもありえます。
嫌な話ではありますが、こんなときは来て貰いたい、という場合を紹介します。
① しばらくしたら変にまぶたが腫れてきた
これは一番考えやすいのは”感染”
雑菌が入ってしまうケースです。
これを防ぐために抗生剤を用いたり、化粧に対する指導、コンタクトレンズに対する指導など行っているわけですが、不幸にしてどうしても雑菌が入ってしまうことがあります。
そうすると、目が腫れてくる。
ほとんどのケースで糸をつけた場所が赤く腫れてきたり、痛みを伴ったりします。
この場合は糸を取り出し、抗生剤のお薬をある程度の期間使い、様子を見てみます。
基本的に糸が感染源になってしまっているので糸をとりはずすことにより、落ち着いてくるのでしっかりと治療するのが一番です。
② 目がさがってしまったような感じになっている、重い、というのが2週間くらい続く
これは「腫れる手術」で多く見受けられるパターンです。
無理な糸の縛り方で、目を開けるための筋肉(挙筋)に負担をかけすぎている場合
目がさがってしまう(あけづらくなる)ので変に腫れて見えるのです。
これは様子を見ることもありますが糸を取ってしまえば、負担がなくなり早く回復します。
まれですが、負担の少ない方法(腫れない手術)でも、目に負担がかかりこういったケースに陥ることもありえます。その場合は糸を減らしたり、糸をつける位置を工夫したりしてさらに負担を減らしてみることもあります。
③ 朝極端にむくむのが長く続く
これも様子を見ることが多いのですが
やはり糸が負担になっているケースです。
②と同時に起きることも多い。
糸をぎゅーっとつけているとせき止められてしまうようなイメージで
むくみがとれにくくなってしまうのです。
これもあまりひどいケースは糸をとる必要があります。
こういったときには糸をつけた場所の食い込みが極端なケースがほとんどです。
ただ、この③も、負担の少ないやり方でもまれに起きてしまうことがあります。
かなりの人数と対面してきて、ごくごく少人数にこういったケースがありました。
②同様、糸の負担を減らして対処してみる感じです。
「腫れない手術」を目指す以上 いずれも避けたいものですが
100%無い、とは言い切れないものです。
「腫れる手術」で万遍なくみんな腫れる分には”当たりまえ”の出来事なのかもしれませんが
やはり受けた人が 喜ぶ、のではなく、苦痛を感じる、というのは悲しいことです。
先日こういったケースの方がいらっしゃったのです。
上記②、③がメインでしたが
①の感染もかかわっている感じもあ
糸を取り、抗生剤の治療をしています。
経過が長引いてしまうのは本当に申し訳ないですが
満足していただけるまでは共に頑張っていきたい。
ほとんどの人が「腫れない手術」を体感してくれている、それは僕の誇りでもあります。
ただ、上記のようなケースになってしまった人にとってそれは100%の出来事であり
「100人に一人もいませんよ」等という話ではないわけです。
こういった診療・手術にかかわっている以上、避けられないことなのかもしれませんが
事前にできる限りの予防策を考えた上で
不慮の際には最後まできちんとした治療を続けていく、という約束の上で
カウンセリング後、手術を受ける・受けないを考えてもらえれば、と思います。
いつも僕が言うような
「もう2度とあそこにはいきたくない」と言われることのないようなクリニックを作り上げていきたい、というのは本当の気持ちです。
受けた人のお金を支払った後のことは関係ない、というような考えにはどうしてもなれないから。
「腫れない」のブログなのに「腫れる」話ってどうなの?と思う人もいるかもしれないですが
きちんと改めて書いておこうと思い、今日は記しました。