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最近の記事はお写真が多いですが、過去記事は腫れ・痛みを減らすためのテクニック解説などのお話しが主です。
興味ある方は是非読んでみて下さい。
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今回は糸を使って目の開きを調整した例です。
眼瞼下垂と呼ばれる
目の開きの弱いパターン。
今回は切らないアプローチを行っていきます。
さっそくお写真を見ていきましょう。
まずは手術前から。
目の開きを見ると
あまり左右の差が無いです。
でも、眉毛の位置に注目してみると・・・
右側の方が明らかに上にいっています。
右目のほうは、額の筋肉をつかって
眉をひっぱりあげることによって
なんとか目を左目くらいに開けている。
下垂の状態です。
眼瞼下垂=目の開きが弱い状態、ということですが
見かけ上、なんとか目の開きを頑張って揃えているわけです。
こういったことを(無意識なのですが)続けていると
右のおでこにばかりシワが強くよってしまう、という事態を招いてしまいます。
でもシワを寄らせないと、右目だけがすごく開きがわるくなり小さく見えてしまう・・
ということで
眼瞼下垂に対するアプローチを加えつつ
埋没法を両方の目に行いました。
手術直後のお写真です。
右目>左目で腫れて感じますね。
これは腫れ自体の差もありますが
まだ少しだけ右眉を上げるクセが残っている、というのも
大きな原因となっています。
なので右の幅が少し広く見えているのです。
一重→二重という変化が起きただけでも
ずいぶん開きの差は改善されるとは思いますが
きちんとした開きを確立するように
切らない眼瞼下垂、と呼ばれる糸を使っての目の開きの調整を行っています。
これは右だけでなく左も行い
左はほんの少しのみ、右の程度を大きくして施術しているのです。
”ミューラー筋”と呼ばれる
目を開くことに使われる
また、目の開きを維持するのに使われる筋肉を調整しているのです。
使われる、といってもこの筋肉は不随意筋といって、自分の意志で動かしているものではないです。
目を開こう、閉じよう、という時には
挙筋、と呼ばたりする”上眼瞼挙筋”という筋肉を自分の意志で動かしています。
でも目を開いているとき、ずっと開いていよう、と意識しなくても開き続けている。
これを行っているのはミューラー筋です。
この部分を糸で調整しています。
最後は1週間目です。
眉毛の位置もラインの幅もかなり落ち着いて揃いました。
術前、術後の”目だけ”に注目すると
ちょっとした変化にすぎない、と思う人もいるかもしれませんが
こういった風にいろいろな工夫が施された上で
さりげない変化が確立されているのです。
切らない手術でもいろいろなことを行うこともできます。
ただ、切開した上で挙筋短縮、といって眼瞼下垂に対する施術を行う方が大きな変化をつけやすいというのも確かです。
下垂の程度にもよる部分もあり
状況次第でどういった方法を行っていくかを検討していくしかありません。