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切開法 前回の続き(腫れの少なかった例)

ドクター松井クリニック院長の松井です。
初めてこのブログを読む方はこちらをクリックして読んでみて下さい・このブログのナビゲーションです。
最近の記事はお写真が多いですが、過去記事は腫れ・痛みを減らすためのテクニック解説などのお話しが主です。
興味ある方は是非読んでみて下さい。
質問・相談などなどは drmatsui@hotmail.co.jp までお送りください。
今回は前回の続き
切開法の経過を時間と共に追っていきましょう。
ただ、今回は少し参考にならないかもしれません。
何故かというと、この患者様のケースは
極端に腫れや内出血が少ないからです
前回も載せた施術前。
手術前
全切開法で眼瞼下垂に対しても処置を行い
手術終了直後のお写真です。
直後
腫れは通常この後増えてきます。
(ダメージの大きい手術は2~3日とだんだんと時間が経って腫れてきます。)
ということでここから増えるには増えるのですが
この時点で非常に腫れが少ないです。
いわゆる内部処理、という眼輪筋切除の処置をしっかり行ったうえでも
丁寧な施術を行えば腫れは当然軽減できます。
・・・にしても今回は腫れが少ないですね。
同じ手術直後の目を閉じたときのお写真も見ていきましょう。
直後閉眼
でも目を閉じてみると
ちょっと青くなっていたり赤くなっていたり
内出血がすでに出ています。
傷を縫合した糸もついていますが
腫れもともなってちょっとわかりにくいですね。
内出血は通常直後にもある程度出ていて
2~4日くらいかけて強くなっていくことが多いです。
そこからはだんだん広がるけれども薄くなって
2週くらいでだいぶ無くなる、という経過をたどります。
でもこの患者様は抜糸を行った5日目の写真を見ても
内出血がものすごく少ないのです。
5日目の目を閉じたときのお写真です。抜糸時閉眼
なんとなく周りが黄色い部分があり
あとは切開したラインの下も少しだけ赤くなっています。
埋没法でももっと内出血するケースもあるのですが
今回はこの時点でも非常に少ないです。
術後しっかり冷やしてくれた、というのもありますが
内出血が出にくいタイプなのだろうな、とも言えます。
5日目の目を開いたお写真も。
抜糸時
開いてしまうと
内出血はほとんどわからないですね。
腫れに関しても
直後よりも4~5日目の方が腫れていることが多いのですが
今回は腫れもあまりよくわかりません。
細かく言えばまだ多少いびつですが
切開法にしてこの腫れの少なさはなかなかないです。
「腫れない」にこだわり
ダメージの少ない施術を常日頃こころがけているのですが
それだけではここまでいかない。
この患者様の素質と術後の冷却等の頑張りですね。
うまくいろいろな要素が相まって
非常にいい結果が生まれました。
この例を見て
「切開っていっても腫れがこんなもんで余裕じゃないか!」
と思われるとちょっと違うとは思います。
通常ここまでの腫れの少なさを実現できることは
運も含め様々な要素がそうとう好転したケースと思います。
でも、なるべくこういったような
「腫れない」を目指して
医師・患者共に頑張る、ということは非常に大事だと思います。
更に精進していこう、と僕も思います。
切開を考えている方がいらっしゃったら
共に頑張りましょう!
前回のブログで
before after という感じで
手術前、1か月後を比較しているので
そちらも合わせて見てみてください。

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