日焼けをしたまま脱毛をした場合の危険性
脱毛は照射すると、メラニンつまり毛の黒い部分にのみエネルギーが吸収されるようになっています。医療レーザー脱毛の場合であれば、そのレーザーのエネルギーが熱に変換されるのですが、それによって毛が燃焼されて、毛包や毛根と言われる毛を作り出す組織にダメージを与え、毛が生えてこないようにする仕組みになっているのです。
日焼けした肌は黒くなりますが、これはメラニン色素が増えている状況です。このメラニン色素が増えて黒くなっている状態が、脱毛の照射の際に反応して、強いダメージを与えすぎてしまうことで、火傷などのトラブルが起きてしまうことがあるのです。
日焼けした肌がおちついてきたり、日焼けしていない範囲との境目が曖昧になったくらいの状態であれば、脱毛の施術を受けることは可能ですが、照射のレベルが落ちてしまうことで効果が思うように得られない場合もあるのです。
どれくらい期間をおけばいい?
日焼けした肌のダメージを考えて、肌の色が日焼け前の色に戻るまではしばらく期間をおいたほうが良いといわれています。すっかり元通りになってダメージを受けていない状態での施術だとしっかりとレーザーや光が照射できるので、脱毛効果を実感しやすくなります。せっかくお金をかけて施術するのですから、しっかりと効果を実感したいものですよね。肌の色が元に戻るまでには個人差があります。期間が数カ月と短い人もいれば半年と長くかかる人もいます。具体的にいえば、日焼けをしたときになかなか赤みが消えないという人はけっこう長めに期間をおかなくてはいけないでしょう。逆に日焼けしてもすぐに元に戻るという人は、施術できるようになるまでの期間も比較的短いです。肌へのリスクを考えて日焼けあとがすっかり消えるまで半年くらいおく人もいるので、契約期間は長いほうが安心できるでしょう。脱毛前には日に焼けないようにするのがベストですが、うっかり日焼け止めを塗り忘れたなどで焼けてしまうこともあります。そのため契約の際には、万が一日焼けしてしまった場合のことも考えて、契約期間をなるべく長めに設定しておきたいものです。
日焼けした状態を早く解消するには?
日焼けした状態を早く元に戻すにはビタミンCをとると良いといわれています。ビタミンCには紫外線によってダメージを受けた肌を修復する効果がありますので、日焼けしてしまったらサプリメントや食品などで積極的に摂るようにしましょう。また日焼けした肌にはスキンケアが必要ですので、ビタミンCやビタミンC誘導体の配合されたボディ用美容液やクリームも効果的です。できるだけ早く肌を元の状態に戻すには、サプリと美容液どちらも使って体の内側からも外側からも両方ケアしてあげると良いでしょう。栄養分に加えて、睡眠をしっかりととることも大切です。22時から翌朝2時は肌のゴールデンタイムと言われている通り、肌は夜の間に作られます。睡眠によってターンオーバーが促され、肌が生まれ変わる仕組みになっています。したがって寝ているうちに修復されますので、肌の作られる時間帯に夜更かしすることは絶対に禁物です。日焼けしたらサプリなどでビタミンCをたっぷりとる、肌に美容液を塗るなどして、なるべく早く寝ましょう。この2点を心がけることで日焼けした肌をなるべく早く元に戻すことができるはずです。
脱毛の施術を受けている期間中は出来る限り日焼けをしないように日々ケアを怠らないようにしないといけませんが、万が一日焼けしてしまったという方は上記のようなことを試してみてはいかがでしょうか。
ドクター松井クリニック院長
松井彰一郎まついしょういちろう
2000年 | 山梨医科大学医学部卒業 国立国際医療センター形成外科勤務 |
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2003年 | ユーロクリニーク入局 |
2006年 | 湘南美容外科クリニック大宮院(さいたま)院長就任 |
2011年 | ドクター松井クリニック院長就任 |